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牛と牛骨

石垣島の北部には広大な牛の放牧地が広がっていて、大きくて真っ黒な牛たちが敷地内のそこかしこを闊歩していた。 海岸に出て海水浴をしている牛たちもいた。 周りには人が誰もいない。牛舎や牧場を囲むフェンスも、視界のはるか外にあった。牛たちだけが、…

貝殻の使い道

石垣島の食堂で見つけた、灰皿代わりに使われていたシャコガイの殻。 ちょっと大きい貝殻なんてここでは珍しくないから、我々からするともったいないなと思うような使い方も許されてしまう。 そういえば、オセアニアの島々では、細かく砕いた貝殻の破片に穴…

南の島でクワガタムシを探す(ヤエヤママルバネクワガタ)

10月も終盤に差し掛かった頃、今年は昆虫採集をしていないことに思い至った。 なんとしても、今からでも虫たちと戯れたい衝動が抑えがたくなってきたので、思い切って、まだ暖かさののこっていそうな石垣島に生き物観察に行くことにした。そこにしかいない生…

金柑ケーキを作った

先日和歌山に行ったときのこと。道端で山積みにされて売られていた金柑がかわいらしく美味しそうだったので、思わず二袋も買ってしまった。生で食べるのもよいけれど、たくさんあるので半分は甘露煮にした。 調理は非常に簡単で、まずは金柑のヘタをとり、包…

狩猟者登録証の返却

猟期が終わると、ハンターは都道府県から交付されている狩猟者登録証を返却しなければならない。それで、今日その発送を済ませてきた。捕獲の記録を載せた出猟カレンダーも同封だ。 出猟カレンダーを記入していると、猟期中の出来事が思い出された。初めて鹿…

猫とネズミについて

『トムとジェリー』という短編アニメのシリーズをご存知だろうか。登場する主なキャラクターは、タイトルの通りトムとジェリー。トムが猫で、ジェリーがネズミである。 私は、小さい頃このアニメが大好きだった。それはもう、買ってもらったビデオのテープが…

美しい毒キノコ、ベニテングタケの味は意外と単調だった

※記事の内容は「こうすれば絶対に安全」というものではありません。毒キノコの喫食は自己責任でやりましょう。 ▲全身で「俺を食べないほうがいいぜ」オーラを出すベニテングタケ。この見るからに毒々しいやつ(実際に毒がある)を、塩で毒抜きして食べた。 …

低温調理器具を作って鹿肉を料理してみた

狩猟で肉が豊富に手に入るようになると、いろいろな料理の仕方を試してみたくなる。 で、今回やってみたのが、以前から気になっていた低温調理である。 低温調理 肉をうまく加熱するのは、ほんとうに難しい。中心まで火を通そうとすると、外側に火が通り過ぎ…

キウイが豊作だった

もう4ヶ月近く前のことだが、昨年の秋は実家の庭のキウイが大量に実をつけた。 ちまちま食べていても一向に減る様子を見せず、やがて飽きが来たか皮を剥くたびに手が痒くなるのに嫌気が差したかで、なんとなく部屋の隅に放置していたのだけれど、このまま腐…

やっぱり獣肉の生食はやめといたほうがいい

※不快感を催す寄生虫の写真あり 先日、猟友会の先輩にもらった鹿のレバーを自宅に持ち帰り、調理しようとしたときのこと。 ビニール袋からレバーを取り出す右手が違和感を覚えた。まな板の上に置いて、しばし検分してみたけれど、見た目はなんともない。だが…

あっという間に骨だけになっていた

先日解体した鹿の残骸を埋めたところに行ってみた。 そうして見つけたのが上の写真の骨だ。 ひとかけらの肉片も残さずに、寒々しい白さを曝している。 掘り返されているだろうとは思っていたけれど、まさかたった3日でここまで綺麗に食べつくされるとは思わ…

くくり罠に初めての獲物がかかった日

※動物の解体の写真が含まれます 空振りやニアミスを繰り返していたくくり罠に、ついに獲物がかかった。 くくり罠についてはこちらの記事を参照。 kaiteiclub.hatenablog.com 京都市内に珍しく雪が積もった日の朝、いつものように罠の見回りのために山に入っ…

たぬきのウンチ

たぬきには、ため糞といって毎回決まった場所で糞をする習性がある。 先日山を歩いていて、このため糞場を初めて発見した。 いろいろな色や形の糞がこんもりと盛られていて、中には木の実の種や皮が消化しきれずにそのまま輩出されたものもある。その種類は…

新年とモリアオガエル

あけましておめでとうございます。 正月は元旦こそ家でダラダラと過ごしていたけれど、やはりしばらくすると山のことが気になってそわそわし始めるもの。そこで、新年から場所を変えてくくり罠を再設置するために山に入っていた。山の様子は去年の暮れと何も…

くくり罠(空振り&ニアミス)

銃を使った猟はまとまった時間のとれる土日しかできないので、同時並行で獣道に罠を使った狩猟もやっている。獲物が罠にかかっているかどうかの見回りは早起きすれば平日でも可能だし、なにより銃猟以上に獣道の探索や獲物の行動を読むことが必要になってく…

天然ナメコ、ふたたびあらわる

猟場を歩いていて見つけるのは、動物だけではない。 獲物が残したわずかな痕跡も見逃さないぞ!という気概で回りを見ながら歩いているから、思わぬ掘り出し物を見つけることもあるのだ。 そういうわけで、去年は見つけたときにはかぴかぴに乾燥していて食べ…

イノシシがとれた

先週の鹿に続いて今度はイノシシがとれた。 犬も興味津々だ。

巻き狩りに初参加

11月15日に狩猟が解禁された。去年は空気銃で鳥を撃つだけだったけれど、この夏から散弾銃を所持しているので、地元の猟友会の大物猟にも参加している。 写真は、先週末に巻き狩りという集団猟に初めて参加したときの獲物である。 詳しくは後日レポート。

ヤマナシで果実酒を造る

前に紹介した、山の中で見つけた野性の梨(ヤマナシ)だけれど kaiteiclub.hatenablog.com 小ぶりのものは皮を剥くのも大変なので、まとめて果実酒にすることにした。 表面をよく洗って 水気をよく拭ってから真っ二つに切る。このとき、変色していたり種の周…

いろいろな人の助けを借りた、長野ベニテングタケ採集記 その②

朝の準備に手間取る 翌日は早起きをして朝食の用意をすることにした。 かまどがあるので米を炊こうとしたのだが、あいにくの雨模様により薪が湿ってしまった。新聞紙や着火剤に着けた火を燃え移らせようとしても、なかなか炎が上がらない。そのくせ煙だけは…

いろいろな人の助けを借りた、長野ベニテングタケ採集記 その①

生き物好きならば、いつかはこの目で見てみたいという生き物がいるはずだ。それも、書き出せば長いリストになってしまうくらいたくさん。 私にとってベニテングタケは、ずっと見たい見たいと思い続けてきたキノコの一つだ。 場所によってはそれほど珍しいも…

山の中で梨を見つける

猟場の下見をするために山の中を歩いていて、大量の実をつけた気を見つけた。近づいてよく見てみると、なんと梨にそっくりな姿をしているではないか。 野生の梨の木を見るのは初めてなんだけど、こんなにたくさん実がなるなんて知らなかった。一つ一つの実は…

うみねこ博物堂で昆虫標本を買いました

仕事で東京に行った帰りに、少し足を伸ばして以前から気になっていたウミネコ博物堂に行ってみた。 hakubutsudo.com 店内に入ると、狼の被り物を身につけ、尻に尻尾を生やした人物が店内を物色していた。なんだなんだ、ここは客までおかしな生き物なのかしら…

アケビ

山の中でアケビを見つけて 手が届かないものだから、10分近く蔓を引っ張ったりゆすったりしてなんとか1個落下させたのを拾ってみたら 中身はすでに鳥に食べられていたのだった。 ほんの少しだけ残された部分を口に入れてみると、ほんのりとした優しい甘さの…

ベニテングタケ

ベニテングタケを生で見るのが夢だったけれど、叶ってしまった。

白川郷で茅葺屋根を浴びるほど堪能する

二日目は郡上八幡からさらに山奥に進んで、白川郷にやってきた。 白川郷といえば茅葺屋根、茅葺屋根といえば白川郷。つまり白川郷については茅葺屋根の住宅がたくさん集まった山間の集落であるという以上のイメージは持っていなかったのだが、実際に訪問する…

雨が降れどもひたすら踊り狂う!郡上踊りの魅力

リス村の続き。 リスと一通り戯れてから、移動を開始した。山間部を縫うように走る道を抜けると、場違いな感じがしないこともない垢抜けた町に出た。郡上八幡である。 郡上八幡には、郡上踊りという伝統が伝わっている。何をするかというと、日が落ちてから…

すっぽんの骨格標本、完成!

以前に捕まえて食べたすっぽんの、骨格標本が完成した。 骨を組み立ててることなんて読者はほとんど忘れていただろうけれど、この1年近く、作っては放置し資料を漁っては放置しを繰り返しつつも、着実に生前の姿に近づけてきたんである。ポージングは、水中…

金華山のリスたち

白川郷、行ってみたくない?と聞かれて二つ返事で行きますと答え、やってきたのが岐阜である。いきなり山奥の集落まで直行するのもなんなので、余興のつもりで岐阜市の金華山リス村に立ち寄った。 30分ほどで満足する規模ではあるけれど、流行のゴールデンカ…

アカアシオオアオカミキリ

うなぎを釣りに夜の川に来たけれど、結局、魚1匹連れなかった。 しかたがない、もう帰ろう。バイクを駐車している空き地まで戻ってくると、プーンと甘酸っぱい匂いがたちこめているのに気がついた。周囲を見回すと、空き地のすみにいかにも虫が寄ってきそう…

アンチョビを作る

一家に一樽、漬物用の糠床が常備されている、昔はそんな感じだったらしい。糠床は毎日かき混ぜないといけないとかで、今の生活を続ける限りどう考えても自分の手に負えそうにないが、自宅で食べるものを自分で用意する生活は楽しそうである。果実酒なども造…

文フリ出展しました

文フリ出展をつつがなく終えることができたので、報告です。 ▲サンカクカンケイのブースはこんな感じでした 「怪獣」とういうテーマがよかったのか、はたまた長期にわたるWEB連載がクオリティを押し上げることに繋がったためか、非常に多くの方に本を手にと…

ウニ殻

静岡からの帰りに浜名湖で拾ったウニ殻 なかなか綺麗じゃろ? こんなもんがそこらへんに転がってるんだから、浜乞食(ビーチコーミング)はやめられない。 ただこのウニ殻、 接写すると一部の人たちには気持ち悪がられそうな造形だったりする。 どんなものに…

文学フリマに出展します

私の所属するサンカクカンケイという集団が、大阪府堺市で開かれる文学フリマ大阪に出展するので、宣伝です。 文学フリマ - 第四回文学フリマ大阪 開催情報 「怪獣」というテーマで雑誌を作って販売します。架空のサンカク特捜隊という組織が、出会った怪獣…

セスジスズメ

友田家住宅に泊まった時、庭の植え込みでセスジスズメの幼虫を見つけた。 黒地に黄色の配色が毒々しくもきれいだ。目玉模様の凝ったデザインも、思わず見入ってしまうほど美しい。 見た目は毒々しいが、毒があるわけではないので触ってもなんともない。 肌は…

友田家住宅

週末を静岡県の山奥にある古民家で過ごしてきた。 訪れたのは友田家住宅という、茅葺屋根の古民家だ。静岡県周智郡森町に所在し、重要文化財にも指定されている。 夕食の時間になると、おばあちゃんがかまどでご飯を炊いてくれる。旦那さんが去年なくなった…

カレー屋探訪録(本町 iloilo)

蜂インザヘッド氏に、誘われて大阪本町にあるiloiloというカレー屋に行ってきた。結果的に自分の中のベスト オブ カレー店を更新することになったため、インドカレーが好きな人はぜひ立ち寄ってほしいと思う。 アジア系雑貨店を髣髴とさせる、カラフルで雑然…

タイの虫屋台

最近はおしゃれな女性向け雑誌などでも昆虫特集が組まれることもあり、昆虫食の話をしても、「え、虫を?きもい」などと露骨に嫌な顔をされることが以前よりも少なくなった。そんなタイミングで、ずいぶん前にタイのバンコクに遊びに行った時に撮った虫料理…

伊丹市昆虫館できらめく昆虫たちの美しさに悶絶する

伊丹市昆虫館できらめく昆虫展を見学し、丸山宗利先生の講演を聴講してきた。 丸山宗利先生は現在は九州大学総合研究博物館に所属しておられる昆虫学者だ。最近は「昆虫はすごい」や「きらめく昆虫図鑑」などの著書を活発に出しておられるので、名前を聞いた…

台湾旅行⑤〜台北町歩き〜

台湾旅行もあっという間に3日目の最終日。 この日は遠出をせず、台北市内の、それも台北駅近くの狭いエリア内でをぶらぶら見て回ることにした。2日間、朝から晩まで歩き回って疲れていたのもあるけれど、最大の理由は飛行機の時間に余裕をもって間に合うよう…

台湾旅行④~ランタンを打ち上げる町、十分~

台湾旅行2日目、猴硐(ホウトン)を一通り見物した後は、程近いところにある十分(シーフェン)に移動した。線路沿いにびっしりと並んだ商店街や、願掛けしたランタンを飛ばせることで有名な観光地だ。人手がたいしたことなかった猴硐とちがい、こちらは大に…

台湾旅行③~猴硐(ホウトン)~

台湾旅行2日目は猴硐(ホウトン)という町に遠出をした。 猫好きのみなさま、かわいい猫の写真がこれでもか!というくらい登場しますよ! 台北中心部から東へ、電車に揺られることおよそ1時間の所にある。 台北駅から電車に乗ったのだが、事前に座席の予約を…

今年も生えてきました

梅雨に入るとにわかに地面から顔を出し始めるやつらがいる。そう、今年もキノコの季節が始まったのだ。こう書くと、1年中何かしらのキノコは生えてるじゃないかという人がいるかもしれない。もちろんそれはそうなんだけど、なんというか、梅雨のキノコは「生…

台湾旅行②~士林夜市~

猫空から台北市街に戻り、宿に荷物を置いて一息ついてから、夕食を求めて台北最大の夜市である士林夜市に繰り出しました。 メインの通りはものすごい人、人、人。食べ物の屋台もちらほらと出ていますが、雑貨や服を売る店が主なようです。 りんご飴やトマト…

台湾旅行① ~猫空ですばらしい一杯に出会う~

ちょっと前ですが、ゴールデンウィークの翌週末に台湾へ行ってきました。 台湾にハマって年に何度も渡台する人が後を絶たない昨今、そんなに楽しいなら1回くらい行ってみようかなと軽い気持ちで決めた旅先でしたが、これが予想外に面白く、かつ気楽で、帰国…

巨大ダムと湖に沈んだ村とアカハライモリ

棚田の近くに巨大ダムがあったので、見学しました。もともと立ち寄る予定はなかったのですが、山の間からチラッチラッと垣間見える巨大建造物を間近に見てみたい欲求には抗いがたく、ついそちらにハンドルを切ってしまいました。 圧倒される大きさ。こんなに…

奈良、稲渕の棚田を見る

気がつけば初夏と言って差し支えないほどに暖かくなってきました。折も折、4月末から5月の頭にかけては、世間がゴールデンウイークと呼ぶ祝日ラッシュがあるではないですか。こういう開放感に開放感をかけあわせたような状態にあるときは、勢いに任せて超の…

ホタルイカ料理3種

掬ったホタルイカでいろいろ作ってみた。 ホタルイカとアスパラのパスタ オリーブオイルと塩だけのシンプルな味付け。思いつきで最後にもらい物のスダチを絞りかけたのだが、これがまたイカの旨味を引き締めてくれて、大正解だった。 ホタルイカご飯 米にホ…

富山湾の宝石、ホタルイカを掬う

遠く、富山湾までホタルイカを獲りに行ってきた。 ホタルイカなんて漁船で沖まで出ないと獲れないものだと思っていたが、1年のうち3月~5月の産卵期に限り、条件次第で浅瀬までやってくるというのだ。気温が上がるこの時期は、いろいろな生き物が子孫を残す…

富山湾のホタルイカ

4月9日、10日の土日で、富山にホタルイカを捕りに行ってきた。 詳しい話は後日まとめてアップするが、まずはこの美しい姿を見てほしい。 こんなにきれいで、その名の通りホタルのように発光する生き物が、海にはいるんである。 夜の海からきらきらと光るホタ…