棚田の近くに巨大ダムがあったので、見学しました。もともと立ち寄る予定はなかったのですが、山の間からチラッチラッと垣間見える巨大建造物を間近に見てみたい欲求には抗いがたく、ついそちらにハンドルを切ってしまいました。
圧倒される大きさ。こんなに大きな人工物なのに、見た限り人がほとんどいないのもなんだか不思議な感じです。水が放出されているところも見てみたい。
こまめに折り返しつつ下へ下へと続いていく階段。インドのチャンド・バオリを彷彿とさせます。繰り返し構造には見る人の現実感を薄れさせる力があるのかもしれません。
↑「大勢の人が見るものでもないしこのぐらいいいよね...」と趣味全開ではっちゃけた形跡のあるポスター
↑全国のダムの写真と特徴を記載したカード
↑「かっこいいダムだっ!!」 単純明快な感想がナイス
ダムの壁の中を通る通路にも入れます。長い廊下を言って帰ってくるだけですが、景色もきれいだし、壁面には製作者の趣味が垣間見えるポスターだの、見学に来た小学生が描いた絵だの、ダムカードなるマニアックなアイテムだのが張り出されているので、退屈しません。
身を少し乗り出して1枚。何か転がしてみたい気になりますが、我慢。
併設された展示施設も少しだけ見学しました。
なんともいえないオールドテイストなキャラクターが、ダムの有用性について説明してくれます。ダムを作るに際して湖底に沈んだ集落についても少し言及していました。
ダムと同じ水系でみつけたアカハライモリ。
アカハライモリは身を守るために、テトロドトキシンという強い毒をもっています。腹が赤いのは警告色といって、わざと派手な色をまとって捕食者に「僕を食べるとまずいことになるよ」と主張するためのものだとか。ただ、それなら腹だけといわず、全身赤色にしたほうがわかりやすくていいのではないでしょうか。腹だけ赤くしても、上方から襲ってきた捕食者に対しては意味ないんじゃないの?とか思ったりもしますが、そのへんどうなんでしょう。
写真のやつは、毒をもっているから自分は捕食されまいとナメきっているのか、動きは非常に緩慢で、素手であっさり捕まえられてしまいました。なお、毒は皮膚からじわじわ分泌したりもできるそうなので、アカハライモリを触った後はよく手を洗いましょう。
ダムに沈んだ村にもアカハライモリが住み着いているかもしれません。