大手町のサンケイビルで催されたインセクトフェアに行ってきた。
インセクトフェアは日本最大の規模の昆虫標本即売会なので、混雑するだろうなとは思っていたのだが、2つのフロアを埋め尽くす虫と人の数は予想をはるかに上回っていた。日本中の虫好きたちが集まっているのだから無理もないのだろう。後で聞いたところでは、日本どころか世界で一番大きな即売会なのだそうだ。
売られている虫たちは、人の顔ほどもある世界最大の蛾ヨナグニサンから、吹けば飛ぶような胡麻粒大のヒメドロムシの仲間まで様々だ。
あれもほしいこれもほしいと目移りしながら見ているだけで2時間以上がたってしまった。欲を出せばキリがないので、とりあえずオサムシ科を中心に物色することにした。
買ったものたちをいくつか紹介する。
中国産のテイオウカブリモドキ。
大陸のカブリモドキは、色も形も個性的なものが多くてついつい集めたくなってしまう危険な虫である。
前に買ったシナカブリモドキと並べてみた。
誰が採集して、どういう経緯で日本の即売会で売られるに至ったのか、いろいろと物語を感じさせる一品だ。
新しい情報を仕入れられるのも、虫好きが一同に会する場の醍醐味だ。これは、会場で配られていた北海道産のオサムシについて書かれたフリーペーパーなのだけれど、紙面に衝撃的な文章を見つけてしまった。
千歳市美々周辺の開発、環境変化は予想を超えるスピードで進んでおり、まとまった数の採集が難しくなっております
あ、ちょうど今年の6月にそこに採集しに行ったわ...。オオルリオサムシの一大生息地のはずがちっとも採れなかったのは、そういうわけだったのね。
情報の更新は大切だなと思った。