網を使う狩猟の免許をとることにした。
私はすでにわな猟の免許と銃猟の免許を所持しているので、順当に合格すれば狩猟免許を全種コンプリートすることになるわけだ。
網猟免許の取得に踏み切ったのは、私が今住んでいる京都に、甲種猟友会という日本で唯一の網猟専門の猟友会があって、猟のやり方を教えてもらえる目処がついたからだ。
「網猟っていうのをやってみたいんですけど,,,」
京都府猟友会で教えてもらった甲種猟友会長の自宅に電話すると、
「道具見せながら説明するから、時間あるときにうちに来て」
と二つ返事で快諾してくださった。
そうして、突然押しかけた私に猟具の網や囮に使うカラスを見せていろいろと教えてくださった。
「猟期が始まったら毎日のように出かけるから、網猟をやるなら着いてきてもいいよ」
この言葉で、今年から網猟を始めることに決めたのである。
▲網猟の一種、投げ網猟の図。にわかには信じがたいが、これで本当に鳥がとれるらしい
罠や銃に比べて、網猟をする人は圧倒的に少ない。従事者が少ないということは猟法を人に教えられる人も少ないということで、そのせいでさらに新規参入者が二の足を踏んでしまうのだろう。近年になって従事者が増えているらしいわな猟とは対照的だ。
ともかく、私は幸運にも近所に網猟師がいたわけだから、できる限りのことを教えてもらって、書留めていこうと思う。
網猟では、条件がよければ一度にカモが何十羽もとれることもあるらしい。文字通り、一網打尽だ。そんな光景を想像しただけで、笑みがこぼれてしまう。なんて夢のある猟法なんだろう。
獲らぬカモの肉算用にならぬように、とりあえず免許試験に合格するようにしなければならない。