台湾旅行③~猴硐(ホウトン)~

台湾旅行2日目は猴硐(ホウトン)という町に遠出をした。

猫好きのみなさま、かわいい猫の写真がこれでもか!というくらい登場しますよ!

 
台北中心部から東へ、電車に揺られることおよそ1時間の所にある。
台北駅から電車に乗ったのだが、事前に座席の予約をしていなかったため、客車の端にあるでっぱりに腰かけて過ごすことになった。
 

f:id:yanenouenomushi:20160619181200j:plain

猴硐駅の駅名看板

 
猴硐はかつて炭鉱および選鉱場で働く労働者で栄えた街である。鉱山は閉山して以降、町は衰退の一途を辿っているが、炭鉱でねずみ駆除のために飼われていた猫が繁殖して新たな観光名物となっているようだ。
かくいう私も、猫村というキーワードに惹かれてこの田舎町までやってきたのだった。

 

f:id:yanenouenomushi:20160619181204j:plain

看板には、ツルハシを持った労働者、巨大猫、そしてなぜか猿が描かれている

 

f:id:yanenouenomushi:20160619181212j:plain

駅には貨物列車が停まっていた。炭鉱時代の名残だろうか。

 

f:id:yanenouenomushi:20160619181355j:plain

駅舎のバルコニーから駅前の広場を撮影
 
奥に見えるのは観光案内所と歴史資料館である。手前は食堂や売店。最近観光客が増えてきたそうだが、まだまだ施設はこじんまりとしている。

f:id:yanenouenomushi:20160619181403j:plain

奥に見えるのは炭鉱施設の廃墟である。

 

f:id:yanenouenomushi:20160619181606j:plain

バルコニーにはさっそく猫が。粗末な箱の中で寝ていた。

 

f:id:yanenouenomushi:20160619181655j:plain

 わざわざ作ったのだろうか?芸が細かい。

 

 

f:id:yanenouenomushi:20160619182129j:plain

f:id:yanenouenomushi:20160619182033j:plain

f:id:yanenouenomushi:20160619182128j:plain

駅を出て、町外れまで歩いてみた。
元炭鉱の町ということもあり、山間を流れる川の周りの狭い土地に駅や建物がひしめき合っている。町の端から端まで、10分足らずで歩けてしまうようなコンパクトさである。
 

f:id:yanenouenomushi:20160619182120j:plain

山の斜面をくりぬいて祠とも寺院ともつかない施設が作られていた。

 

f:id:yanenouenomushi:20160619182130j:plain

川岸には本場の太公望の姿も。

 

f:id:yanenouenomushi:20160619182216j:plain

f:id:yanenouenomushi:20160619182204j:plain
 
炭鉱の施設はおおむね保存されており、今でも見学することができる。
まずは炭鉱へと通じるトンネル。トロッコに乗って中を見学することもできる。ここからトロッコで運び出された石炭は、橋を渡って川の反対側にある選鉱場に運び込まれていたそうだ。

 

f:id:yanenouenomushi:20160619182223j:plain

f:id:yanenouenomushi:20160619182258j:plain

f:id:yanenouenomushi:20160619182332j:plain

 橋の上を渡って選鉱場の廃墟へ。転落防止用のアクリルパネルが設置され、完全に観光地化されている。

 

f:id:yanenouenomushi:20160619182339j:plain

f:id:yanenouenomushi:20160619182343j:plain

 

中華圏っぽさ全開のスローガン。かっこいい。私は、こういう労働意欲高揚系のスローガンや歌や看板やらが大好きである。ただし実際に労働現場に放り込まれたら5分で根をあげてしまうだろう。

 

f:id:yanenouenomushi:20160619182439j:plain

f:id:yanenouenomushi:20160619182450j:plain

f:id:yanenouenomushi:20160619182515j:plain

f:id:yanenouenomushi:20160619182557j:plain

 

橋が対岸に着くところでは、かつて選鉱場だった廃墟を眺めることができる。こちらはトロッコや橋とは違い、雨ざらしでまったく手入れもされておらず、崩れるに任されている。目に見える衰退の証を突きつけられて、昔からここに住んでいる人たちはどう思っているだろうか。

 

f:id:yanenouenomushi:20160619181938j:plain

f:id:yanenouenomushi:20160619182709j:plain

f:id:yanenouenomushi:20160619182634j:plain

f:id:yanenouenomushi:20160619182315j:plain

猫たちはいたるところで寝ている。 

 

駅をまたぐ高架橋を通って反対側のエリアへ。高架橋内には、版権的に怪しいものも含めて、猫をかたどった休憩のオブジェが多数飾られている。

 

f:id:yanenouenomushi:20160619181229j:plain

f:id:yanenouenomushi:20160619181629j:plain

f:id:yanenouenomushi:20160619181302j:plain

f:id:yanenouenomushi:20160619181350j:plain

f:id:yanenouenomushi:20160619181647j:plain

 

f:id:yanenouenomushi:20160619183005j:plain

f:id:yanenouenomushi:20160619182720j:plain f:id:yanenouenomushi:20160619182729j:plain

 

高架を抜けると、廃墟のある側とは打って変わって、おしゃれな猫グッズを扱う雑貨屋などが現れた。あざとい看板までたてられている。飲食店も今風で非常におしゃれ。猫に群がる観光客を仕留めようと、いろいろなおしゃれショップが網を張っている。
これらの店は山の斜面を蛇行しながら登っていく道沿いにあるのだが、この道はおそらくもともと生活道路だったもので、そう広くないエリアに店と民家がモザイクのように混在している。家の軒先を観光客がひっきりなしに往来し、猫の写真を撮っていく状況は、地域住民にとっては愉快なものではないかもしれない。

 

と言っても、絵になる猫がいるとついついカメラを向けてしまうのだが。とにかく、いたるところに猫がいる。

 

f:id:yanenouenomushi:20160619182735j:plain

f:id:yanenouenomushi:20160619182738j:plain f:id:yanenouenomushi:20160619182742j:plain

f:id:yanenouenomushi:20160619182849j:plain

f:id:yanenouenomushi:20160619182854j:plain

 

君、写真を撮らせるためにずっとそこに座ってるの?と聞きたくなるくらい、絵になるところでじっとしている。他の猫はたいていだらけて寝ているのに、この子だけは背筋を伸ばして座っていた。モデルとしてのプロ意識の差だろうか。

 

f:id:yanenouenomushi:20160619182904j:plain

f:id:yanenouenomushi:20160619182953j:plain

f:id:yanenouenomushi:20160619182916j:plain

f:id:yanenouenomushi:20160619183025j:plain

 

中には商品の上で寝る厚かましいものも。しかし猫に儲けさせてもらっている自覚があるからか、店の人も寛容である。

 

f:id:yanenouenomushi:20160619182901j:plain

一瞬猫に見えたけど、石だった

 

f:id:yanenouenomushi:20160619182939j:plain

足跡まであった。なんだかわざとらしい気がしないでもない。

 

前述したように、猴硐は狭い町なので、2時間もあれば一通り見て回ることができる。台北から時間をかけて電車で来るわけだから、猴硐行きを考える人は近場でもう一箇所くらい訪問したい場所を調べておくとよいだろう。

 

おまけ

f:id:yanenouenomushi:20160619181828j:plain

 犬もいた。