ヤエヤママルバネクワガタ探索行には書ききれなかった、石垣島の夜の生き物を紹介する。
熱帯の夜は本当に生き物の密度が高くて、そこかしこの闇の中をウゾウゾゴソゴソとなにかしら這い回っている。しかし、ここに出てくるカエルなどは生息場所を把握していないと見られなかっただろう。これらは、SeaBeansの小林雅裕氏によるフィールドガイドの賜物である。
旅行にいってから日数がたっているから、せっかく教えてもらった生き物の名前がうろ覚えになってしまった。
捕獲するときは、強力なハサミでつかまれないように、背中の甲羅を持たなければならない。しかし、自分の弱点を知っているためか、こちらに背中をとられないよう意外と高速で立ち回るため難儀する。茹でたものが珍味として食されるらしく、非常に気になるのだが、近年生息数を減らしているらしいので今回は見送る。
「食糧難の時代には食べたらしいけれど、今では懐古趣味の年寄りしか食べない」
「市街地で可燃ごみをあさっているのをみたことがある。絶対食べたくない」
などなど、地元の人の評判は散々であった。とはいえ、調理する時間があったら試していたかもしれない。
ムラサキオカヤドカリ
体色がほんのり紫色をしている。
他にも、石垣島周辺でしか見られないサキシマオカヤドカリというのがいて、こいつは体が真っ赤なんだそうである。見てみたい。
タイワンクツワムシ
イシガキモリバッタ
オキナワナナフシ
マダラコウロギ
サキシマキノボリトカゲ
サキシママダラ
洞窟の中や木の上で這っているところを何度か見かけた。無毒の蛇である。
ん?口から何かが出ている。
ブラーミニメクラヘビ(食べられ中)
頭しか見えなかったけど最初はミミズかと思った。
ここからは怒涛のカエル5連続!
カエルファンは必見!
オオハナサキガエル
産卵シーズンであるらしい。あちこちで求愛の鳴き声が響きまくっていた。
ヤエヤマハラブチガエル
ヤエヤマハラブチガエル
ヒメアマガエル
アイフィンガーガエル
ちっさ!じつはマクロ撮影できるカメラの電池が切れてしまったのだ。
その代わり、カエルが載っているクワズイモの葉の大きさは伝わるだろうから、まあいいだろう。
観察中は、一歩進むごとに違う生き物に出くわすといっても過言ではないくらい濃密な体験で、終始はしゃぎっぱなしであった。彼ら一匹一匹にきちんと名前がついているのもそうだが、例えば私が「あ、カエルがいる...」と言うと、すかさず「ああ、それは〇〇カエルで、葉の上によくとまっている~~」などと淀みなく繰り出されるガイド氏のウンチクにも感心した。
次はこちらから「〇〇が見たいからとっておきの場所に連れて行ってよ」と注文つけられるくらいに、島の生き物に詳しくなりたいものである。