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アカアシオオアオカミキリ

うなぎを釣りに夜の川に来たけれど、結局、魚1匹連れなかった。

しかたがない、もう帰ろう。バイクを駐車している空き地まで戻ってくると、プーンと甘酸っぱい匂いがたちこめているのに気がついた。周囲を見回すと、空き地のすみにいかにも虫が寄ってきそうなクヌギの木が生えているではないか。匂いの正体はこいつが出している樹液に違いない。こうなると、なにかいないか確かめてみないわけにはいかない。懐中電灯で木の幹を照らしてみると、いるいる、キラキラ光る虫がたくさんへばりついているのがわかった。

緑の光沢が美しいアカアシオオアオカミキリだ。

 

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アカアシオオアオカミキリは、細くきらめく体に長い手足が特徴的な大型のカミキリムシだ。成虫はクヌギなどの樹液に寄って来る。地域によっては個体数が減少してレッドデータに記載されてしまっているが、このときは1本の木に10匹近く張り付いていた。

 

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交尾に励んでいるものもいた。

幼虫はクヌギの生木を食べて育つ。まさにクヌギの木と切っても切れない関係にある昆虫なのだ。

 

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接写してみた。それにしても、交尾に一生懸命なためか、かなり近くで光を当てて撮影しているのにちっとも逃げようとしない。こっちはのぞきをしているみたいでなんだか引け目を感じているというのに、彼らはそんなことお構いなしである。

 

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きらめく昆虫に目がいきがちだが、配色が地味な虫たちの存在も忘れてはならない。

右はカタシロゴマフカミキリ。左は...君は誰だ?ゴミムシダマシの仲間だとは思うけれど。

 

樹液臭い木の周りには、いろいろなものがいて飽きることがない。楽しくて、記事を書くまで魚が釣れなかった事実を忘れていたくらいだ。虫と戯れることができたのはよかったが、次は魚の写真をアップしたいと思ったのだった。