富士総合火力演習

友人が抽選で当てた観覧チケットに便乗して、自衛隊の公開演習である富士総合火力演習を見に行ってきた。

 

青春18切符を使って京都から7時間、JR御殿場駅で降りて、深夜でバスがなかったので演習場まで歩くこと2時間、富士の裾野の夜は8月末とは思えないほど寒く、震えながら待つこと数時間。演習の観覧そのものは無料だが、なんとも苦労が多い。

 

往路復路こそ大変だが、日本が誇る兵器たちがドッカンドッカンと実弾を撃ちまくる姿をこの目で見ることができるのだから、安いもんだ。一番臨場感があったのは、やはり音の大きさだ。いや、あれは音というよりも、頭のてっぺんからつま先までを衝撃派が突き抜けて行くような感覚だ。戦車がドカン!と打つたびに、衝撃波で叩かれた観衆は内臓が30cmほど上下するようにビクン!飛び跳ねてしまうのだ。まったく、音だけで死人が出かねない。

 

演習に参加する車両は、戦車、自走砲、水陸両用車などなど、実に多種多様で、それぞれが戦場において違った役割をもっている。どれもみな戦うために作られた車両なのだが、与えられた役割を果たすために最適化した千差万別の形をしていて、その姿は枝分かれ進化した熱帯の昆虫たちのようである。

 

私が物心ついてしばらくする頃までは、子供が「戦車かっこいい!乗ってみたい!」などと言おうものなら「人殺しの道具がかっこいいとは何事だ!」と言って本気で怒る大人が割りと普通にいたらしい。戦車への憧憬が戦争賛美に繋がるかはさておき、間近で見た戦車は、自分が子供だったら夏休みの宿題の作文に「僕の将来の夢は戦車乗りになることです!」と書いてしまいそうなほど、とにかくかっこよかった。

 

演習終了後に戦車の搭乗員と話す機会があった。戦車にはエアコンがついていないので、夏場は暑くて大変だと言っておられた。職業として見た戦車乗りは、当然ながら苛酷なようである。

 

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