日記(2024年8月21日~2024年8月25日)

2024年8月21日 水曜日

ネコジャラシばかりが信じられないくらいの密度で生い茂った空地を見つけて、思わず写真を撮る。

夜、谷崎純一郎新新訳「源氏物語」4巻を読み終わる。

 

2024年8月22日 木曜日

インスタントのフォーを夕飯にする。薬味にするためにプランターに植えたパクチーの葉をむしろうとして、黄緑色のイモムシがしがみついているのを発見した。ヨトウムシだろうか?この頃、パクチーがところどころ禿げているのには気が付いていたけれど、犯人はお前だったか。迷った末、今植わっているパクチーはすでに盛りを過ぎて葉が黄色くなり始めていることでもあるから、そのままほっておくことにする。私が地獄に落ちた時は助けに来てくれ。

北野武菊次郎の夏」を観る。久石譲の音楽がとてもきれい。映画としては先日観た「アキレスと亀」の方が好みだったけれど、こういう「子供の成長を見守っているように見えて、実のところ保護者の方にもっと大きな内面の変化があった」という話は好きだ。

 

2024年8月23日 金曜日

スーパーの前の歩道でハグロトンボの死骸を見つけた。川からずいぶん離れたところまで飛んでくるものだと驚く。羽をつまんで拾い上げて観察する。踏まれたりはしておらず、美しい。しばらく持ち歩いてから、図書館の前の植え込みのコンクリートの上に置き去りにした。

吉村萬壱「クチュクチュバーン」を読む。本を持っていた手を洗いたくなるくらいおぞましい。

 

2024年8月24日 土曜日

松永K三蔵「バリ山行」を読む。六甲山を舞台に、普通の人が立ち入らない過酷ルートで山歩きする変わり者のおじさんの話。「人と違うことをやって喜んでいる人に刺さる内容」との前評判だったけれど、「自分にしか価値のわからないものを見つけられれば人生が少し楽になるよね」というところで話を終わらせないのが良かった。なにかに夢中になってても、それとは無関係に襲来して拭いきれない不安というのはたしかにある。

夜、友達に誘われて四条河原町のバーへ。パイナップルとココナツで作るピニャコラーダというハワイ風のカクテルの名前を覚える。

 

2024年8月25日 日曜日

デイリーポータルZの記事で使うために、はじめて食紅を買う。瓶を開けたら、子供の頃に大嫌いだった粉薬の臭いがした。