友人の結婚パーティーに出席してきた。
彼らのことは何年も前から知っているから、「結婚することになりました」と言われても特に驚きはしなかったのだが、会場の演出には目を見張るものがあった。
手作りのウェルカムボード、手作りのパペット、手作りのムービーetc...
新郎新婦も、我々出席者の多くも、大学美術部のOBであるから、いろいろなものを手作りすることに対するハードルは、普通の人に比べればたぶん低い。だがそうはいうものの、これだけのものを用意するのは相当な根気と時間が必要だったであろうことは想像に難くない。
多分、彼らは人生の区切りになる催しを、自分たちのやり方で最大限盛り上げようとしたのだろうし、そんな場に呼んでもらえたことが心からうれしかった。
驚いたと言えば、集まった人々の近況にも興味深いものがあった。
ダイエットしているから料理にはあまり手をつけないんだと言う人がいて、仕事を辞めてドイツに行くためにドイツ語の勉強をしていると言う人もいて、さらにその横では、子供が欲しくて産婦人科で検査したら精子密度が常人の6倍だったという話をしている人がいる。
各人が抱えているものが、本当にてんでばらばらで、聞いていてたまりかねず「うーん、人生!」と唸りたくなるくらい十人十色なのだ。
顔を合わせるたびに似たような話題で盛り上がっているようでいて、どうやら我々は少しずつ変化しているらしい。引き続き見守っていきたいと思う。