蜂インザヘッド氏に、誘われて大阪本町にあるiloiloというカレー屋に行ってきた。結果的に自分の中のベスト オブ カレー店を更新することになったため、インドカレーが好きな人はぜひ立ち寄ってほしいと思う。
アジア系雑貨店を髣髴とさせる、カラフルで雑然とした店構えが遠くからでも目を引いた。交差点の角に立地しているため、店を探して迷うということはまずないだろう。 内部の席数は8つしかないため、混んでいるときは外のベンチに腰掛け、並べてある異国の雑貨などを鑑賞して待つとよいだろう。急いでいる人は、テイクアウトを利用することも可能である。
▲メニューと料金
店の建物はとても変わった構造をしている。三角柱の建物の中央を螺旋階段がぶち抜いているのだ。店内の壁面もなんだか変わった色に塗り分けられているし、不思議な空間に迷い込んだような気分だった。カレーが出てくる前から、なんだかわくわくしてしまった。
▲「ドリトル先生アフリカゆき」に出てくるオシツオサレツみたいなベンチがあった
はしゃぎながら待っていると、肝心のカレーがきた。メインは羊肉カレー(ラムローガンジョシュ)。その周りに小鉢に入った豆カレーと奈良の野菜カレー、さらにレンコンのアチャール(酢漬け)、お蔵のベイガンバルタ、バナナのヨーグルト和えがついている。
一口食べて、これは当たりだなと直感した。味は特別に辛いということはなく、穏やかで繊細な味付けだ。本場の味なのか、ジャパンナイズされた味なのかはわからないけれど、ストンと自然に受け入れられる美味しさである。いろいろな種類の野菜がふんだんに使われているのもうれしい。カレー同士を混ぜ合わせることで新しい味を見つけたりするのも楽しく、あっという間に平らげてしまった。
メニューは日替わりであるらしく、何が食べられるのかは行ってみないとわからない。近くを通るたびに「今日は何のカレーかな」とついつい寄ってしまいそうな、そんな魅力のある店だった。