アミガサタケを食べる

以前「生えた生えた」と喜んだアミガサタケを食べてみた。

食べてみたというと、まるで初めて食べたような言い方だが、ここ数年は毎年のように口にしているので、これといった新鮮さはない。

 

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急に外食する予定が入ったりしたため、収穫してから2日ほど冷蔵庫内に放置してしまった。

再び袋から出して調理するときに、カビが生えたり腐っていたらどうしようとハラハラしたのだけれど、幸いそんなことはなかった。以外に長持ちするようだ。

 

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二つに切ってやる。

中は空洞だ。それに、外見によらずフワフワとした肉質なので、崩さずに包丁を入れるのに難儀した。

前に食べたときは、この空洞部分に虫が入っていたりして驚かされたこともあるのだが、今回は土から出てきて間がないものを選んで収穫したからか、そうした住人の姿は確認できなかった。

 

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茹でる。

アミガサタケの調理で唯一気をつけないといけないのはこの工程である。

生で食べると中毒するため、茹でこぼしてやることで毒抜きするのだけれど、なんとこのとき鍋から出る蒸気にも毒が含まれるというのだ。

アミガサタケの毒はヒドラジンというロケットの推進剤などにも使われる物質で、揮発性であるため、加熱すると着たいとして拡散するんだそうである。

なので、茹でるのもできるだけ風通しのよいところで、遠くから見守るようにして行った。

 

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怖いことを書いたが、茹でてしまえば普通のきのこと同じだ。

にんにく、オリーブオイル、胡椒と一緒に、あっさりとしたパスタに仕上げた。

滋味に富んだ味もさることながら、ボコボコとした構造やふわふわとした肉質のおかげでソースとの絡みが抜群である。

次は濃厚系のソースで味付けしてみようかと思う。