我が家に製麺機がやってきた

家庭用の製麺機を買った。

買ったのは小野式製麺機といって、私が生まれるずっと前に作られたものだ。古いものだから、電動モーターなどついているわけもなく、手動のハンドルを回して生地を伸ばしたり裁断したりするためのローラーを回転させる。

わざわざこんなに古いものを買ったのには理由がある。

まずは見た目が良い。

ゴツゴツとした鋳物のフレームに、真鍮でできたメタリックなローラーが剥き出しにすえつけられている。一応簡単なカバーは着いているけれど、ハンドルを回せば大きな歯車がガチャガチャと回転する様をカバーの隙間から観察することもできる。

ヌメッとした流線型のフォルムにダイオードの光がピコピコしている最近のやつより、断然こっちの方がかっこいいと思う。

そして、ローテク故にある程度なら自力で修理できることも魅力だ。

私が買ったやつは部品の欠品こそないものの、ところどころ錆びて動きも悪くなっているため、5000円強という相場からするとかなり安価な値段で買い受けることができた。

実際に届いてみると、たしかにところどころ錆びたり変形したりでダメになっている部品はあったのだが、いったん分解してそれらを新しいものに交換したり、ヤスリで磨いたりしたら、問題なく動いてくれるようになった。

 

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真ん中のローラーで生地を帯状にしてから、再度についた裁断用にローラーで麺の形にする。こちらは細麺用。

ローラーを回すのにそこそこ腕力が必要で、前に書いた記事の薪割りと同じように良い筋トレになりそうだ。

 

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そしてこちらが太麺用だ。薄く伸ばした生地をこの太麺用ローラーにかければ、きしめんなんかも作れそうだ。運用次第で用途が広がるのも、原始的な機械の魅力だろう。

 

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初めて作った麺に醤油とごま油をかけて食べた。

小麦粉と塩しか使っていないけれど、ツルツルもちもちとした美味しい食感にできたのでうれしかった。今後の使い方次第で無限に遊べてしまいそうなので、期待である。

 

 

 
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